絵描きの日常

絵描きの日常生活を晒すブログ。

理由=筋肉とツンツン髪と高身長

今朝仕事中に社内チャットがざわついた…

 

ドラゴンボールDr.スランプなどで有名な鳥山明先生が

今月1日にお亡くなりになられたというニュースを見ての事だった。

私自身も衝撃を受けた。

なんせ私が今の職業に就くきっかけになったのは、

ドラゴンボールブロリーというキャラのお陰だ。

鳥山先生が彼をデザインしてくれていなければ、

私も今とは違う道を歩んでいたかもしれない。

心より、ご冥福をお祈りいたします。

 

 

私の仕事がブロリーとどう繋がるのかは、

過去に運営していた別ブログで語った事があるのだけれど、

当時の記事をご存じの方はご存じだろうし、

知らない方も当然多いと思う。

なので今回改めてどのようにして自分が今の職業に就くに至ったのか、

を語ろうと思う。

 

さて…

まずは前々回の記事で、

あえて私が鳥山先生の名前を上げなかった理由…

先にこれを説明する必要がある。

 

nekone01.hatenablog.com

 

自分の人生を変えるきっかけになった偉人ぞ!?なんで名前を上げないんだい!?

と思ったそこの貴方…

違うんですよ。

私が影響されたのはブロリーというキャラクターであって、先生自身ではないんです。

今の私は鳥山先生を大尊敬しているけども、

自分の絵柄とは方向性が違う為「絵を描く上で」の影響はあまり無かったんです。

勿論、ファンアートを描くにあたっては

先生の絵柄は必然と参考にする事にはなったが。

 

正直な話、子供の頃にドラゴンボールやアラレちゃんを見ても

「この絵のタッチは私の理想とは違うな…」とぼんやり思っていました。

まさか大人になってから鳥山先生の作品にハマる、

ましてや自分の仕事に影響するとは思いもしなかった。

だからあえて記事には上げなかったんです。

本気で鳥山先生を尊敬している人に対しても失礼な気がして。

 

でだ、ここから本題。

今から10年以上前、

ブロリーにハマったきっかけはニコニコ動画ブロリーMADだった。

箸が転んでもおかしい年頃だった私は

一般人が上げた動画の数々を観て大笑いした。

 

初めは動画を観ているだけで面白かったし満足だった。

が、自分で描いたらどうなるのか…何故か気になってつい描いてしまった。

そしてpixivに投稿した。

何か知らんがウケた。

 

悔しい…!!!!

 

当時の私はpixivに絵を投稿しても殆ど閲覧して貰えない…ド底辺の作家だった。

まぁ、今も大した事はないけれど、今より相当酷かった。

閲覧数が二桁も行かないくらいだった。

ブクマ?そんなものは1つも無い!

(ちなみに創作ばかり描いて投稿していました。)

つまり大いに落ち込んでいたんです。心がへし折れていました。

そんな時にたまたま描いたブロリーの絵が評価されてしまったんですよ。

 

自分の純粋な絵は評価されないのに、

既存の人気キャラクターを描けばすぐに評価された。

つまり、皆は自分の絵を見てくれている訳では無い、という事だ。

それに気づいてしまったから悔しかったんですね。

 

でもいいさ…

それなら描いてやるよ!

皆欲しがってるんだろう!?

描いてやるよ!!!_φ(゚∀゚ )アヒャヒャヒャ

的な変なテンションになってしまい、

ブロリーのファンアートの投稿数はいつしか100枚を優に超えてしまっていた。

(自分でもドン引きして過去作を少しずつこっそり削除していた)

当時の私のテンションはおかしな事になっていたので、

変なネタに走った絵が多く見受けられたのはそのせいです…(遠い目)

どんな絵を描いていたのか知らない、気になる、という方は

どうか自力で探してやってください(苦笑)ここに上げる勇気が出ない…

 

そうしてずっとファンアートを描きながら、

そこら辺の極小企業でつまらない仕事をしながら

何となく生きていくんだ、私は…そう思っていた。

 

そうしたら、だ、

 

ある時pixivにメッセージが来た。

ドラゴンボールのお仕事やりませんか?といった感じで。

勿論企業からのお誘いだ。

 

噓でしょ?ちゃんと絵を見たのかい?(いや見なくていいです)

おバカなネタ絵しか描いていないぞ。

もっと適正のある人いるだろ…とか思った。

その反面、私の若い頃の夢は漫画家かイラストレータだった。

夢にまで見た絵の仕事が目の前に…!

乗るしかないこのビッグウェーブに!!!

という事でさらっとOKした。

 

まぁ、どうせこのお誘いはたまたまだ…

とか思っていたら立て続けに他社からも数件

ドラゴンボールの仕事が舞い込んできた。

(多分皆私がドラゴンボールを好きなのだと勘違いしてる)

 

そんな中、とある企業のとある担当者さんからは

「あなたに仕事でブロリーを描いてほしい」と言って貰えて、

実際にブロリーを描く事になった。

ネットでは初お披露目になりますが、これがその証拠だ…!!

はい…

このカードの絵は…

私が描いたのではありません!(←!!?)

「清書を描いたのは」私ではありません。

下絵を描いたのが、私なんです。

あまり言うと偉い人に存在を消されちゃうからこれ以上はもう黙ります…。

 

複数のドラゴンボール案件を引き受けてきた中、

ブロリーを描いてください」と言って下さった担当者さんは

たった一人だけでした。

それが凄く嬉しくて…

自分が何を描いているのかちゃんと見てくれている人がいた…

しかも完成品をわざわざ郵送して下さったんです。

 

こんな大量に!!!

勿論ブロリー以外のカードも沢山担当させて頂きました。

どれも下絵担当だけどね。

でも凄く、凄く嬉しかったんだ。

 

気が付いた頃には、

ドラゴンボール以外の案件も沢山依頼が来るようになっていた。

自分の本当の絵を見てくれる人達が増えたわけだ。

 

楽しい…

これが本職ならどんなに楽しいだろう…

 

一方、本職の仕事の方は売店で接客業をやっていた頃だった。

人と関わるのが大の苦手な私は、

客を相手にしながら「いつかこんな所辞めてやる!」としょっちゅう考えていた。

ちなみにこの時点で30歳である。

もう後戻りはできない年齢だ。

 

今なら、もしかしていけるんじゃないか…?

 

ふとそう思った。

接客中に、ふとそう思ったんだ。昨日の事のように覚えている。

賭けてみるしかない。

ダメならダメで諦めよう、そう思い立った私は、

帰宅してすぐにその日の晩、

今の会社(イラスト制作会社)に自分からアポを取った。

面接をして欲しいと!!

 

絵を描くのは趣味でもう良い…9割くらいそう諦めていたのに。

売店を辞める事を考えたら急に諦められなくなったんだ。

「自分からアポ取るとか恥ずかしい…///」

とかそんな事言ってる場合じゃない!!!

頑張れババア!!

お前はもう若くないんだよ!チャンスは自分で掴みに行くんだよ!!!

 

結果的に、面接は無事採用となった。

そうして現在に至る。

実際絵を描く事を本職にしてみると、

当たり前だけど夢に見ていたようには上手くいかない事も多々ある。

イラっとする事もたくさんある。

でも過去に勤めてきた会社の事を振り返ると、

「戻りたくねーな…」

「今の仕事楽しいわ!」

「あの時勇気出して本当に良かった!」

と思うんだよね。

そして何より、ブロリーに出会えたお陰でここまで辿り付けた事。

私の場合、自力では多分ここまでこれなかった。

何が未来に影響するかなんて本当に想像つかないな、と思います。

 

 

そういえば…

私がブロリーを好きになった根本的な理由をちゃんと書いていなかったな。

理由は単純で、筋肉とツンツン髪と高身長が好きだから、それだけです!

 

小説かよ!?と思えるほどの長文乱文で失礼いたしました。

ここまで読んで下さった方、ありがとうございました。

 

 

自分が影響された神絵師紹介

先日ブログネタ・質問を募集しておりましたが、

とある方から1点質問を頂きました!!!

ご質問ありがとうございました!!° ✧ (*´ `*) ✧ °

(質問者様のお名前は伏せさせて頂きます)

という訳で本日は頂いたご質問にお答えしていきたいと思います。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Q:今まで絵を描いてきた中で影響を受けた絵師さんはいますか?

  いる場合、絵師さんのお名前を教えて欲しいです。

 

A:メッチャたくさんいます(笑)

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正直名前を挙げていると切りがないので、

特に影響を受けた先生方のお名前を紹介したいと思います。

 

自分が絵を趣味として描き始めたのは小学5年生の頃。

オリジナルの漫画などを描いていました。

まだ幼かったので特に憧れている漫画家などもおらず…

独自の発想で何となく描いていました。

 

中学生になり、本屋にてとある小説のカバーが目に留まりました。

それが草河遊也さんの描かれている「魔術士オーフェン」のイラストでした。

当時1999年頃だったかと思います。

その頃の漫画やアニメって、キャラの目がやたら大きくて、

髪の毛のシルエットがあり得ない形になっているキャラが多く…

そしてやたらハイライトの効いた塗りが特徴的でしたよね。

逆に妙にリアルタッチな作品も多かった印象ですが、

オーフェンはどちらのタッチとも異なり…

なんだか新鮮なタッチの絵だな、と思い、

表紙の絵に一目惚れしてオーフェンの小説を衝動買いました。

 

草河先生みたいな絵が描きたくて、

今までの自分の絵のタッチを捨て、

先生の絵のタッチを真似て深夜に猛練習していました。

(深夜に寝ずに絵を描いていて同居していたばあちゃんに怒られたのは良い思い出…)

なので、今でも自分の絵のタッチのベースは

草河先生に影響されたもの…と思っています。

 

ちなみに勘のいい方なら気づいていらっしゃるかと思いますが、

私のHNの星河は草河先生由来です(笑)

 

***

更に高校生の時に影響されたのが、

D.Gray-man」の星野桂さんです。

当時の私は中世の建物やゴシック系の衣装デザインなどに

非常に興味があったので、

Dグレは世界設定とか衣装デザインはドンピシャでした。

絵のタッチも、当時の私はまだアナログ派だったので、

星野先生の描かれるベタを多用した陰影表現の効いた絵がとても好みで…

トーンを使わずにモノクロだけでどうすればここまで綺麗に

描けるのか…と何度も何度も漫画を見返していました。

 

***

20代半ばで一目見て衝撃を受けた作家さんがタカヤマトシアキさんです。

なんじゃこれ!!!!?凄すぎん!!?これが神業か…と。

圧倒的な描写力に感激したのを覚えています。

 

そして厚塗りとは全く無縁だった私を、

出来る筈も無いのに厚塗り派にさせた作家さんです(笑)

この当時、私は丁度ドラゴンボールにハマっていたんですが、

ドラゴンボールのファンアートなんかも、この方に影響されて

一部厚塗りで描いていましたね…(遠い目)

 

厚塗りは沢山練習しましたが、

どうも自分には合っていない…と薄々感じ初め、

最終的には厚塗りは断念しました(苦笑)

憧れと自分に合っているかは別問題なので、

それを気づかせてくれたありがたい作家さんです。

 

***

そして現在…

言うもがな、自分が崇めているのは「ベルセルク」の三浦健太郎さんです。

 


線画でこの陰影表現…!!凄いとしか言いようがない。

原作の漫画をご覧になった方は分かるかと思うのですが、

どんなコマも一切手を抜かずに描写されています。

モブキャラにもメッチャ力入っています。

人物は勿論、どんなものも正確に描写されているので

デッサン力が化け物級(※誉めています)なんだと思う。

 

絵を描く上で影響された作家さんという訳ではないのだけれど、

凄く好きだし大尊敬している作家さんなので、取り上げさせて頂きました。

 

***

他にも、名前のある作家さんではないのだけれど、

実は自分の会社の中にいる同期の方に影響を受けたりした事もあります。

 

明らかに自分より絵がお上手な方だったし、

一緒に仕事をしている仲間なので、

どうやって描いているのか近くでなんとなく見る事ができたので

密かに自分の中で先生にしていました(笑)

 

有名な作家さんでなくとも、自分よりレベルの高い人を心の中で先生にしたり、

ライバル視するのは意欲や能力の向上に役立つので、

プロの絵描きになりたいと考えている方がおられましたら、

是非そういった人を見つけてみてほしいです。

 

参考書が届いた!

例の参考書が手元に届いた!

(写真がなんか黄色いのは私の部屋の電気のせいです、すみません。。)

早速中身を確認…

 

最後のページにはバッチリ名前を載せて貰えていました!

あっ…

ブログに載せたカラーのイラストはアイコンに使って貰うつもりだったのだけど、

どうやら没になったっぽいです;残念…。

でもモノクロ絵に色塗っただけの使い回しだからそこまで傷は深くないです(笑)

 

さて、肝心の中身は…と

こんな感じで仕上がっていました。

前回の参考書に参加した時は本文の文章も自分が書いていましたが、

今回文章はデザイナーさんが作ってくれています。

 

(あ、この記事に載せているページは全て私が担当した部分です。)

 

この本は一応「クリップスタジオで作れる3D素体を元にイラストを起こしてみるとこんな風になるよ」という参考の本らしいです。

本の初めの方のページには、本誌に使われている3D素体をダウンロードできるURLが記載されています。

ここで注意すべきなのは、本に記載されている全てのポーズの3D素体が収録されている訳では無いという点である。

 

私は今回一人のクリエイターとして企画に参加しただけなので、本の売り方についてどうこう言える立場ではないのだけれど、

購入者の気持ちを考えるのであれば、全てのイラストの3D素体を収録するべきでは…?

と若干不満に思いました(苦笑)

だって仮に本の中に描きたいポーズのイラストが載っていても、本誌に3Dが無いイラストは3D素体ダウンロードできないんですよ…。

それって意味無くない…?う~ん、何かモヤモヤ(^ω^;)

 

そして衝撃的な編集間違いを発見してしまった…。

左に大きく描かれている男女のイラストと3D素体のポーズが違うwww

ビックリして思わず二度見してしまったw

別作家さんのページでもイラストと3D素体が違っているものがあったので、

編集さんには一応連絡入れておきました…( ˘ω˘ ; )

 

それから自分のミスも発見…

上のページですが、

どれの事かかわかりますか…?わかるよね…;;

 

おい、右足!!!!

8月の記事でも納期が短いとぼやいていましたが、

やっぱり急いで描いちゃダメなんだって…orz

プロとしてあるまじき間違いやろ、これ。

誰かに指摘されると恥ずかしいので自分でミスをここで暴露しておきます(苦笑)

この間違いについても一応編集さんに伝えておきました。

本を重版するきっかけがあれば修正させてもらえるかも…。

お願いだ、修正させてくれ…(切実)

 

と、まぁ…

イラスト制作中も本が仕上がった後も色々あったけれど、

今回の参考書に一人のクリエイターとして参加させて頂き色々と勉強になりました。

 

イラストの描き方についてはまだまだ力量不足な面があるな…と感じましたし、

20代の頃は夜眠らずに明け方とかまで仕事絵描いていたりしましたが、

今は睡眠無しで描くのは無理だな…老化には逆らえないな、と。(T∀T)

 

あと本の仕上がり具合についても色々と考えさせられました。

この本がイラストの見た目を勉強する本なのか、

イラストの正確な描き方を勉強する本なのか、どっちなんだい!?…と、

私自身がこの本を手に取っていまいちピンとこなかったので、

「私ならこんな本にする」と色々妄想してみたりしましたね~。

とは言え、売り物って形にしてみない事には結果が見えないという事も思い知らされました。

 

もし書店でこの本を見かけたら、チラッとでも中身を見て頂けると嬉しいです。

また機会があれば是非次もクリエイターとして参加してみたいなぁ。

 

本文「は」描き終えました!!

3週間ぶりの更新です。

ついに…ついに参考書用のイラストを全点描き終えました…!!!

ふおおおおおお!!!(喜びの舞)

とは言っても、

「本文のイラストは」なんだけども(え?)

 

どういう意味かと言いますと、

本文掲載用のイラストは全点描き終えたのですが、

扉絵に使用するカラーイラストも必要との事でして…

本文用に描いたイラストの中から2点抜粋して、

カラー絵に流用するらしいのです。

つまり着彩作業があと2点残っているんですね。

 

でも編集の方がかなり忙しい様子で、

カラー制作の話が一向に進まないので、今私は待機中となっています。

という事で、一旦は落ち着いた為ブログへ戻ってまいりました。

 

いやー…案外描けるもんだな。

普段から毎日趣味で絵を描いている人なら

「大した量じゃないじゃん!大袈裟だな」と思うかもしれないのですが、

私は今の会社に入社して以来、普段は趣味で絵を描かく事が殆ど無くなったので、

7年振り位に本気で大量に絵を描きましたね…。

 

不安なのは描いた絵を誰も赤入れやチェックをしてくれずに

そのまま本に載るという点だ…(恐怖過ぎるんだが!)

本を手にした人から「何だこの残念な絵は」と思われないだろうか。。

そこだけが不安で仕方がありません。

 

参考書って、完璧に近い状態の物を載せるべきだと思うんですよね。

制作に参加しているクリエイターは皆プロとは言え、

やはり急いで描いたらそりゃクオリティは劣化しますよ。

言い訳になってしまうけど、

編集部が本気でいい物を作りたいと考えているのであれば

もう少し納期欲しかったです…(小声)←弱気

 

本は12月に発売する予定らしいので(間に合うのか…?)

また手元に完成品が届いたらここでもお披露目したいと考えています。

 

そういえば、

書籍に使用するアイコンも早めに作っておきたかったので、

こちらの絵に変更する事にしました。

以前「映え作画」という書籍に掲載されたイラストに色を塗ったものです。

元絵はこちら。

色を付けると大分雰囲気変わるね。

 

扉絵の件がいつ動き出すか不明なのですが、

緊急事態が発生しない限りは次回から通常ペースで更新していきたいと思います。

(何も起きない事を切に願う…)

 

残り76体(白目)

お久しぶりです。

前回の記事から17日ぶり…やはり投稿ペース落ちている…。

例の参考書の件は順調に進んでしまして、

現在50体のキャラを描き切った所です。

 

…残り76体おる!!!(半分もいってない!)

 

ポーズや衣装、キャラデザ全てお任せで引き受けているので、

何を描くのか考えるのにも時間がかかるんですよね…(要は丸投げという事)

 

前回の参考書ではたったの4ページしか担当しませんでしたが、

今回の本ではがっつり36ページ分担当します。

4ページくらいだと他の神作家さんの中に紛れる事で誤魔化す事ができますが、

36ページとなると自分の絵の下手さを前面に押し出す事になるので、

今から「こんな絵で大丈夫か…?」と一人冷や冷やしています。

(大丈夫じゃない、大問題だ)

 

参考書には当然担当者の名前が掲載される訳で…

その時に使用される自身のアイコンは何にしよう…とか、色々考えています。

今候補にしているのがこれ。

これは昔ピクシブに上げたイラストをブラッシュアップしたもの。

下のページに元絵が載っています▼

www.pixiv.net

 

まだまだ線が粗い状態なのでもっと整えていく予定ですが、

納期に間に合わなかったら別の完成している過去絵に差し替える予定です。

 

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納期に追われる中、

私は癒しを求めて先日とあるフィギュアを3つ購入しました。

 

 

鳩です。

 

プロフィールページにも記載していますが、

鳩、好きなんですよね。

 

あの何を考えているのかわからない目とか、

何事にも恐れず行きたい場所へ突っ込んでいく様とか、

(多分何も考えていないだけだと思われ)

冬毛になってパンパンになっているフォルムとか、

巣作りが異常なまでに適当な所とか…

全部大好きです。

 

ちなみにこれはガチャガチャの人形でして。

公式ページ記載しておきますね。

kitan.jp

2019年発売の人形なので今はもうネットで購入するしか方法は無いっぽい。

元は1体300円なのに、ネットだと送料が付くのでお値段が結構する…

全部コンプリートしたい私ですが今はちょっと手が出ないです(残念)。

 

縦サイズ3cmくらいで小さいのですが、

毛並みとかしっかり再現されていてクオリティ高いです。

そして小さいくせにそれなりに重い。

安っぽくなくて個人的にとてもお気に入りです。

 

仕事で疲れた時はこの子達を見つめて癒されています…というお話でした。

 

 

久々に絵の話

6月18日の記事で仕事が忙し過ぎて無気力になっている…

という話をしたけれども、

あれから一か月…未だ仕事の忙しさは続いている。

 

が、数日前急にテンションが爆上がりした。

良い事があった訳では無く、むしろ最悪な事が起きたせい。仕事で。

 

大量に抱えていた仕事を、複数の作家さんに配分してお願いしていたのだけど、

その殆どを自分が修正する事になってしまったのだ。

とは言え、絵なんて人の解釈それぞれで正解なんて無い。

だから誰も悪くない。

悪いのは…納期が短い事。

 

そう!納期が!!短い!!!

ウオオオオアアアア\( 'ω')/アアアアアッッッッ!!!!

 

という風な感じでテンションがおかしくなってしまい、

何か色々ぶった切ってやりたくなったので(穏やかじゃないですね)

久しぶりにブラッドボーンを起動させてここ数日は獣狩りまくってました。

_人人人人人人_
みんなもおいでよ!臓物の森!!
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y

 

なんかね、ブラボは初見だと怖いゲームなんだけど、

慣れると武器をぶんぶん振り回すのが爽快なゲームなんだよ。

怖いのが大丈夫な人で大暴れしたい人は是非プレイしてみて欲しい。

本当にスカッとするんだよ…!!

(ダクソ好きな人には何度か出会ったが、未だブラボ好きには縁が無くてとても寂しい…)

 

それで、

最近趣味で絵を描く事を面倒だと思っていた所に少しだけ火が付いた私は

気が付いたらブラボのラクガキをしていました。

ここ数年、特に今年は趣味絵とは全く向き合ってこなかったけど、

少しやる気が出たのはブラボのおかげだな( ´ー`)

苦手な癖に久しぶりに厚塗りをやってみた…。

相変わらず下手くそだな…。どうすりゃ上手く質感出せるんだ。。

あ、完成するかは気分次第です。

 

 

ところで、この記事を読んで下さっている方の中にもし絵描きさんで、

いつか絵のお仕事をしたい方がいらっしゃったら、

一度気にしてみて欲しい事がある。

それは、自分の得意分野を理解しているかという事。

 

私の場合、厚塗りや水彩タッチが非常に苦手である。

理由は明白で、

自分は色と色の境目がぼんやりしている表現が苦手だから。

くっきり色が分かれていないと、

「これであってるのか?」ってなっちゃう。

だから一番得意なのはアニメ塗りなんだ。

 

でも、別にアニメ塗りが好きという訳では無い。

むしろ厚塗りとか水彩タッチの方が憧れている。

でも好きな事と得意な事は全く別物なんだ。

これを勘違いしたまま絵の修行をすると道を大きく間違える事になる。

 

ちなみに自分がアニメ塗りが得意な事は、今の会社に入社した後気づいた。

人に言われて知った事もある。

どうやら配色と全体の構図をまとめるのが得意らしい。(自覚は無い)

言われるまで全く気付いていなかったので、言われた当時は驚いた。

Twitterで見て下さった方はご存じかもしれないが、

こちらの参考書の構図のページに私が載っているのはそういった理由からだ。

(内容のイメージ画像で何故か自分の絵出てきます…)

【映え作画】

https://www.amazon.co.jp/dp/4434296760

 

色や構図の事は言われて初めて知ったので、勿論知識など無い。

だから上の本を作るにあたり、

「構図の見せ方とかどう説明すりゃええねん!?」となって、

ネット上で色々調べまくった事を本に書いたのはここだけの話。

(自分の担当ページは文章も自分が書いています)

 

 

苦手な分野も会社に入社後に知った。

前述したタッチと、動きのある人物素体を描く事が苦手。

人物の綺麗なラフを描くのが非常に遅い。

デザインの案出しをするのも遅い。(流行りに疎いせい&引き出しが少ない)

風景と機械が全く描けない。(パースとか言われてもよく分からない)

 

でだ、

普通なら苦手な分野が分かったのなら努力して改善したいところだが、

出来れば苦手分野ではなく、得意分野を更に伸ばして欲しい。

得意分野が確立すると、絵で仕事をしたい人の場合は声が掛かりやすくなる。

 

なんでかって?

仕事依頼する側の人間は絵描きさんの事を何も知らないから、

何が得意なのかハッキリ示してくれると仕事を頼みやすくなるのです。

面接と同じ。

これは誰にも負けないぜ!っていうのを一つ作って欲しいんだ。

 

ラフは得意だけど仕上げるのは苦手…とか、

人物は描けないけど、機械描くの得意です!とかも全然OK。

どれか一つだけでいいから確立させるんだ。

全部なんでも完璧に描ける人間なんて殆どいないから。

 

で、私は気が向いたら苦手な厚塗りに性懲りもなく手を出しては、

「やっぱ苦手だわ…」と再認識している(苦笑)

 

 

仕事の話②

予想通り今月頭から仕事がメチャメチャ忙しい。

 

今月頭から昨日まで、

ひたすら十数名の作家さん達から上がってきたラフ画を

一人で黙々と調整しては先方へ投げるという作業を繰り返していました。

 

一人で。(誰か助けろ)

 

何とか山は越えたので、一先ず安心。

まぁ、来月も忙しくなる予定なんですけどね…(白目)

 

 

ところで、前回の記事「仕事の話」に

興味を持って下さった方が多かった事にビックリしています。

 

今はYouTubeなどのSNSで、

気軽に有名な絵描きさんからアドバイスが聞けるじゃないですか。

何なら具体的な描き方まで伝授してくれる人もいますよね。

だから、

名も知られていない自分の絵の話など誰も興味ないだろうと思っているので、

(だからブログ立ち上げ当初は絵の話はしないつもりでいた)

自分の話に興味を持ってくれる人がいる事にとても感激しています。

 

イラストレーターや漫画家のお話を聞く機会はあっても、

監督する側の話はあまり聞かないからかな…?

折角興味を持っていただけたので、

今後も出来るだけ絵の話題は積極的に上げていこうと思う。

 

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そういえば、

今月一人で黙々と仕事をしていて思った事があるんだよね。

最近の若い絵描きさん達は、

皆今時のオシャレなデザインのキャラクターを描くのがお上手だなぁ、と。

(流行についていけない私にとってはホント羨ましい。。)

が、その反面で物の立体・回り込み表現が苦手な人が多いな、とも。

 

私自身も物の立体表現を描写するのがとても苦手なので、

皆が苦手とするものは共通しているんだなーと思った訳です。

 

私もクリエイター時代に散々「立体感が無い!回り込みが弱い!」と言われた。

酷い時は遠回しに「クオリティが低い」と言われた事も(苦笑)

今では多少マシにはなったけれど、

周りがプロの集団なので、他者と比較すると

「あ、私はまだまだダメだな…」と思っちゃう。

今でも時々メッチャ落ち込む。

 

 

ところで、

さっきから言ってる「回り込み」ってなんやねん…!?と思った方、

下の図を見て欲しい。

 

①は単純に描いた花の絵。(花…?)

全体的に平たい。

 

②は植木鉢の部分に回り込み…つまりカーブを付けたもの。

これでこの植木鉢が円形である事がわかると同時に、

植木鉢部分に手前と奥という空間の存在を作る事ができる。

※勿論四角の植木鉢なら四角に見えるような回り込み描写が必要。

 

③は更に植木鉢の上と下の部分の境目に凹凸を付けたもの。

 ちょっとした段差を付けただけで立体感が生まれる。

 

 

なんだ、そんな事か…。

と思うかもしれなけど、

仕事慣れしていない作家さんには意外とこれが出来ていない人が多い。

私も今の仕事に就くまでイマイチ理解していなかった。

分かりそうなもので、

意外と描いている本人には分からないものなんだよね…こういうの。

 

 

あとパーツとパーツの位置がズレてる人も多い。

 

王冠を付けた女の子の絵。

左の絵は、顔は左を向いているのに王冠が正面を向いている。

これでは角度が合っていなくて何かモヤモヤする。

 

右の絵は、王冠の角度を顔の角度と合わせたもの。

たったこれだけで不自然さが改善される。

 

細かいな…と思うかもしれないけど、

絵を監督している側の人間はこういう所ばっか見てる。

だから、こういう細かい処理をしっかりやってくれる作家さんはとてもありがたい。

是非覚えておいて…欲しいな…(チラチラ)