絵描きの日常

絵描きの日常生活を晒すブログ。

添削の話

新たな絵を描き起こすのが面倒だと思う事が多い私は、

昔に描いた絵を引っ張り出してきては

自分で添削して、新たに絵を描いたような気分になって

満足して終わる…という行動をよくとる。

 

今日も昔の絵を引っ張り出してきて添削してみたので、

どれだけ変化したか見て欲しい。

左が元絵で3年前に描いたものだ。

で、右が今日添削して調整した絵。

 

主に顔が大きく変化しているが、

何が変わったのかと言われると

自分で描いた絵にも関わらず、説明するのが難しい…。

 

そんな時はこんな風に調整したい部分のメモをとっておく。

メモを元に出した答えとしては…

・顎を広くした

・額の縦幅を狭めた

・表情の歪み(左右の眉+目のズレ)を解消した

・顔横幅を足した

・フェイスラインの凹凸を抑えた

・体素体の見直し

である。

 

他人の描いた絵を添削する人はよく見かけるけれど、

自分で描いた絵を自分自身で添削するのも

自分の成長具合を確かめるのに良い手段だと思うので、

やった事のない人は是非試してみて欲しい。

 

ところで、添削した後に

「あれ?直したつもりなのに昔描いたやつの方が見栄え良い気がする…」

と思う事も出てくると思う。

その考え方は間違いじゃないので、

シンプルに自分が良いと思った方を正解として見よう。

月日が経てば全てが成長する…という訳ではないからだ。

 

私自身も日々ディレクションの仕事をしている訳だけど、

イラストレーター(作家)さんの描いた絵を添削したり赤入れしたりしている際、

「自分の調整したものより作家さん稿のままの方が良い感じじゃん!?」

と思う事が多々ある。

そういう時はプライドを捨てて、自分が調整したデータは破棄する。

でも自分の調整した絵が劣って見えたのが悔しいので、

どうすれば作家さん稿のように描けるのか、

しつこいくらい見比べて間違い探しをする(笑)

 

皆さんは自分の描いた絵、完成後何度も見返していますか?

描き終えたら時間を少し置いてもう一度…

更にまた時間を置いてもう一度…と、しつこいくらい観察してみてください。

そうするとだんだんと粗が見え始めます(苦笑)

 

粗が見えない場合は、自分の絵の悪い部分に気が付いていない可能性大です。

それか単純にメチャクチャ精度の高い絵であるか、のどちらかだ。